歯周病治療

歯周病の原因は、歯周病病原菌によるのですが、日々の歯磨き習慣、噛み合わせ、年齢、歯ぎしりなどの癖、入れ歯等による過度の負担、ストレス、など様々な要因が絡まって進行してきます。

過度に進行してしまった歯周病重度の歯は抜歯に至るケースも少なくありません。
そうなる前に、歯科医院での定期的なチェックとクリーニング、治療が必要になります。
その際、クリーニングだけでは改善しにくい問題もある場合がありますので、正確な診断、治療を受けることをお勧めします。
歯周病治療の目標は進行を食い止める事と、予防する事が柱になります。

小谷歯科医院では歯周病検査及び歯周病治療、メンテナンスを行なっております。レントゲンによる歯周病進行度の精査を行い、口腔内全体の問題点をトータル的に診療しております。口腔内カメラを用いたりして患者様にも分かりやすい説明を心がけております。歯磨きの練習や唾液検査なども行なっております。お気軽にお尋ねください。

歯周病治療

歯周病の治療について

歯周病の治療は、早期発見・早期治療が決め手です!
まずは、緻密な診察を行なって病気の実態を調べ、原因を明確にした後、治療に移ります。治療の内容は症状や進行の程度により決められますが、通常、次のような治療が行なわれます。

1 プラークコントロール
2 局所へ薬物療法(歯周病治療軟膏の塗布およびポケット内注入)
3 スケーリング、スケーリング・ルートプーレニング(歯石の除去および病的歯根面の清掃)
4 歯周ポケット掻爬
5 歯周外科手術(重度の場合)
6 保存不可能な歯は抜歯し、義歯などを入れる。

歯周病は放置すると大変なことになります。
最近になってプラークの病原性細菌は口の中で悪さを働くばかりでなく、増えてくると唾液や血液の中に入り込んで体のあちこちに飛び火し、全身に深刻な影響を及ぼしかねないことがわかってきました。高齢者に多い嚥下性肺炎、敗血症、心内膜炎、早産、低体重児出産などとの関連性が指摘されています。

現代の調査では30代の90%以上は歯周病になっています。歯周病の治療をせずに治療を行うのは、基礎工事(地盤を整える工事)を行わず、家を建築するのと同じです。すなわち、長持ちしません。長持ちする為には基礎工事をしっかり行い、きっちりとした治療をして、定期的な検診(メンテナンス)をする事です。当院では歯周病治療(基礎工事)をしてからの治療と定期検診により患者さんのお口の健康が長く保てるお手伝いをさせて頂いております。

唾液検査

唾液検査

当院では、専用のキットを用いた唾液検査を行っております。
歯の健康・歯ぐきの健康・口腔清潔度を一度に測定することが可能です。
検査結果はレーダーチャートで表示され、視覚的に分かりやすくご自身の口腔環境を知っていただくことが可能です。

唾液検査 唾液検査

歯周病について

人の8割が歯周病です。歯周病は、読んで字のごとく「歯の周りの病気」で、 細菌の出す毒素によって歯肉や歯槽骨などの歯を支える組織に起きる進行性の病気です。

歯を失う最大原因とも言える歯周病は、サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも呼ばれ、痛みなどの自覚症状が出にくく、症状が顕著に出る状態にまで放置してしまうと既に歯周病が進行した状態になってしまっています。

長い期間をかけて徐々に進行し最後には歯が抜けてしまいます。歯肉が腫れる歯肉炎に始まり、炎症が進むと、歯と歯肉の間に溝が次第に深くなり(歯周ポケット)、やがて歯を抜かなければならない段階まで進行します。
初期の歯肉炎を含めると、30歳前後で国民の79%、40歳前後で84%、50歳前後では実に88%が歯周病にかかっています(平成11年歯科疾患実態調査)。

歯を失う原因
歯周病には、下記のような症状がみられます。
  • 歯がムズがゆい感じがする。
  • 歯と歯肉の接しているところが赤く腫れる。
  • 歯を磨いた時に出血がみられる。
  • 歯肉から膿が出る。
  • 口臭が気になる。
  • 唾液がネバネバする。
  • 朝起きた時に口の中が気持ち悪い。
  • 食べ物がかみづらくなる。

また、歯周病になる原因は、口の中に細菌が一杯いるため、歯磨きが正しく行なわれず、食べかすが残っていると細菌はこれをエサに増殖しプラークと呼ばれる菌塊を作ります。このプラークが歯肉や歯を支える歯槽骨、セメント質、歯根膜などに炎症を起します。この細菌因子に喫煙などの環境因子、病気(糖尿病など)、噛み合わせなどがからみあって悪化します。歯周病は自分では気付きにくく、気付いた時には症状が進行してしまっています。早期に発見・治療を始めるためにも、検査や定期的な健診を行うことがとても大切です。

歯周病の進行

歯周病の進行段階は、下の図のように、大きく分けて「歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎」という四段階に分けられます。初期の段階では痛みは無く、歯みがき時に出血したり、口臭が出てくる程度です。その後ある程度悪化した段階で初めて歯茎が腫る、上手く噛めない、歯がぐらつく、隙間ができる、歯が伸びたように見えるようになり歯周病であると気づく方が多いです。

歯周病の進行 歯周病の進行

中等度以上の進行したケースでは、深いポケット内にある歯石が取り切れないことがあるため、歯肉を切除するなどの歯周外科が必要となることもあります。重度歯周炎であれば、抜歯せざるをえない時もあります。そして、歯周病によって瘦せてしまった歯茎は元通りには戻りません。そのため、自覚症状が出ずらい歯周病は定期検診や日々のケアによる予防が重要です。

歯周病の原因は歯垢ですので、歯周病の重症度によらず、日々の歯ブラシで少しでも歯垢が溜まりづらい環境を整えることが肝心です。そして、歯ブラシだけでは除去できない歯垢や歯石は、歯科医院で専用の機械・器具を用いてクリーニングする必要があります。
このように、健康な方でも歯周病は一生付き合っていくものであり、日々のケアや定期的な検診・メインテナンスで歯を守っていく必要があります。

定期健診の重要性

お口の中が清潔であれば歯周病菌が感染する可能性は低くなります。毎日の歯磨きが大切です。歯科医院でブラッシングのコツを教えてもらいましょう。毎日の歯磨きで歯周病菌が増えることを防ぐことができます。自分で磨けない部分が必ずありますので、定期的に歯科医院での歯のクリーニングを受けましょう。

歯が丈夫な人、歯周病の原因菌が少ない人は健康である。歯の健康は全身の健康につながります!
歯周病の治療、予防することによって人生にかかる医療費は減少します。

定期検診と残存歯数
残存歯数と医療費

きちんとメインテナンスするとこんなに変わってきます!
治療後は定期的メインテナンス(クリーニング)を受けることで自分の歯を健康に保つことができます。

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